働かないオジサン <自分でキャリアをデザインする>
最近働かないオジサンの話を聞くようになった。つい最近も現場の人から聞いた。アラ定には身につまされる思いだ。
この問題はネットでかなり前から見かけていたが、よそ事では無いようだ。
よく考えると、働かないオジサンは40年前からいた。今時問題になるのは、
- 働かないオジサンは許容されない時代になったこと
- それをオジサンが認識していないこと
だろう。
若い人達は、働かないオジサンの面倒を見てくれたり、代わりに仕事をしてくれて感謝しかない。でも、もう、働かないオジサンの代わりに働かなくていいと思う。
若い人達が働かないオジサンになったときには、次の世代は面倒見てくれないだろう。だったら、今のうちに、働かないオジサンにならない努力をした方がよいと思う。
働かないオジサンは、オジサンになったから働かなくなったわけではなく中年の頃から働かなかったのだろう。
ゼネラリスト信仰の強い組織では、昇進や転勤でキャリアが中断、分断されることが多い。短い期間でキャリアをリセットされるからいつでも新米状態だ。若い間は、キャリアがリセットされても、新しいキャリアを築くパワーがある。しかし、このパワーは年齢とともに無くなってきて。気がつけば、人に誇れるようなキャリアもなく、自慢できるのは転勤の回数だけでだったりする。そして、ついには、新米状態のまま歳を取ってしまい、働かない中高年の出来上がりだ。
これまでは、働かないオジサンのためにポストが用意してあって、有効な意思決定を行なっていなくても、働かないオジサンのハンコが無ければ仕事が進まないようにしてあったので、働かない中高年は責められることは少なかった。しかし、成長が停滞して人手が不足すると、働かないオジサンが組織の負担になって、とうとう、働かないオジサンを抱えきれなくなくなっているのだろう。
若い人達は働かないオジサンになることはできない。昇進や転勤がキャリアアップにつながるのか考えることが必要だろう。つまり、自分のキャリアは自分がデザインすることだ。
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