時短推進の働き方改革の中で、20代の若者はどのように成り上がれば良いのか
時短推進の働き方改革の中で、20代の若者はどのように成り上がれば良いのか 池田紀行@トライバル (2019/04/25)
おじさんは、昔の働き方で働いて成長したけど、もう昔の働き方はできなくなって、若者を成長させることができなった、おじさんの嘆きといったところか。
技術屋で40年働いたので、技術に関わる仕事に就いた若者を考えてみる。
技術力は、知識×技能×経験 だ。
道理を知っていて、手が動かせて、応用が利くと技術力で食っていけるようになる。
20代の若者で、「私は技術力で給料をもらっています」と胸を張って言える人は少ないだろう。たいていの若者は、誰でも持っている体力と時間を給料に変えている。体力と時間で仕事をしている間に、技術力を身に付けなければならない。
おじさんたちは、体力と時間で長時間労働して技術力を身に付たけど、今時長時間労働はできない。
〇どうやって経験を積むか
ネットの普及で、知識の習得は容易になった。ポチッとするだけで、海外の本も買える。技能と経験は実務が必要だ。ところが、労働時間の総量規制があるので、体力と時間に任せて実務をこなすこととができなくなってきた。
おじさんたちは、若い頃、訳も分からず、戦略もなく、振られた仕事をがむしゃらにこなしていた。その中で、経験を積み、実務に必要な技能を獲得し、技術力を向上させてきた。
今考えてみると、成長が実感できた仕事と、成長どころかモチベーションが下がる仕事があった。モチベーションが下がる仕事では技術的に成長するのは難しい。組織の泳ぎ方はうまくなるけど、汎用性は無い。
戦略的には、成長できそうな仕事を選び、モチベーションが下がりそうな仕事は避けるようにすればよい。しかし、「この仕事はやりたくありません!」と正直に言うと、おじさんたちの逆鱗に触れること間違いなしだ。だって、おじさんたちは、選択の余地もなく振られた仕事をこなしてきたのだから。
では、どうすればよいのか?
〇悪くないと思ったら積極的に手を上げればよい。
できないかも? と考えてはいけない。まず「やらせて下さい」と言う。おじさんたちは、経験が無い若者に、その仕事を任せられるかどうかくらいの判断はできる。運が良ければ、できる先輩と組ませてくれたり、フォローしてくれる。
モチベーションが下がりそうな仕事をやらないのではなく、成長できそうな仕事を積極的に取りに行く。とはいえ、そんなオイシイ仕事は簡単には任せてもらえないだろう。おじさんたちが、一度任せてみようと思えるようにすることが必要だ。
そのためにには、
◯自腹で勉強する。
経験では、身銭を切って勉強していると、なぜか助けてくれる人が現れる。そして、なぜか仕事が回って来るようになる。
おじさんになって分かったことは、歳を取ったからといって、若い人の能力やポテンシャルを全て見抜けるようにはならない。だから、自腹で本やソフトを買ったり勉強会やセミナーに参加しているからできるかもしれない、くらいの理由で判断することは、正直ある。
冷静に考えれば、自腹で勉強することと、能力が獲得できることに相関があるかどうかは、分からない。組織的に金をかけて研修を受けさせた方が効果的なこともある。
でも、おじさんたちも人の子だから、自助努力している若者が仕事ができるようになってほしいのだ。
〇おじさんは成長のエッセンスを伝える。
残業が当たり前の時代が良かったわけではないし、いまさら後戻りすることもないだろう。
おじさんたちは、サービス残業という大きな無駄の中から得た貴重なものを思い出して、若い世代に伝えなければならない。決して、長時間労働やサービス残業をしたから成長したわけではない。その中で得た成長のきっかけや、モチベーションがあったはずだ。この成長のエッセンスを伝えれば、若い人達は、長時間労働しなくても、サービス残業しなくても成長できるはずだ。
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