デジタルイノベーション2020 <時代にあった教育・訓練が必要>
デジタルイノベーション2020で人材育成関連のセミナーを聞いてきた。
会場は東京タワーの近くのザ・プリンスタワー東京、セミナー会場はA~EとX、Wの11会場。
セミナーを聞いて自分の部署の研修を考えた。内容はともかく、部門の規模が拡大しているときの研修から変わっていないので、そもそも、時代にマッチしていないと思った。
企業にしても、企業内の部門にしても、規模拡大の局面での教育・訓練は受講者個人の能力向上は少なくても、多くの受講者に教えることが重要だったから、教える側主体の学校形式が有効だった。研修だけでは業務で使えないから受講後は自助努力とOJTに頼ってきたから、業務に必要な能力を獲得するまで長い期間が必要だった。
ところが、縮小局面では、多様なニーズに応えることや次の事業を速く立ち上げなくてはならない。だから、学習したことを業務で使って成果を出すまでの期間を短縮しなければならない。教育・訓練は受講者の要望に応じて行う、受講者主体の教育・訓練が必要だ。
自分の部署を考えてみると、最近の状況は規模拡大の局面ではなく、規模縮小の局面だ。ところが、研修はほとんど集合研修で、一方的に詰め込んでいる。規模拡大局面の研修しかできないのだ。
現場ですぐ使えることを教えるべきだと言う人もいるのだが、このご時世、全ての現場で必要とされていることなど無い。現場ごとに必要とされている能力は違うのだ。しかも、「5年後にはできるようになります」では遅すぎる。
だから、学習から実戦投入までの期間を短縮しなければならない。そのために、人材育成担当は、実現に必要な具体的な方策を考えなければならない。
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