定年前の1年
29年前に田舎で勤務していた。そのときの課長は定年が近かったのだが、東京出張の歳に秋葉で中古のパソコンを買ってきて、Cの勉強を始めて、業務で使うツールを作るような人だった。学び始めるのに年齢は関係ないことを教えてもらった。
定年前の最後の1年は出身県に異動して最後の花道を飾ると皆思っていたら、1年を残して退職された。訝る周囲に、「これまで上の命令で方々転勤してきたけど、辞める時は自分で決める。」とおっしゃった。
その時は、この人カッコエ~思っただけだが、自分の人生は自分が決める!ということも教えていただいたのだと思う。
閑話休題
今年定年になる偉い人の愚痴を聞く機会があった。定年前の最後の1年でそのポジションに異動してきたのだが、意識改革が必要だと嘆くことしきりである。
正直、1年では難しいだろうと思った。他人の意識は簡単に変わらない。方針を説明して、行動や意思決定を見て、方針との乖離をチェックして、乖離があれば修正することをくり返さなければならない。
偉い人は強い権限を持っているので、逐一チェックして指示すれば、表向きは変わる。しかし、偉い人がいなくなれば元に戻る。方針に納得していなければ120%戻る。
理想的な状態は、職場の風土として定着し逐一チェックしなくてもよくすることだ。権限を持っている偉い人があと1年しかないのであれば、意識改革の必要性を理解して行動できる牽引者に引き継がなければならない。
つまり、最後の1年になる前に意識改革の牽引者を見つけて意識付けしておかなければならない。
引き継ぐ者がいないのに、組織の改変を行うのは最悪である。
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