今時の人材育成を考えた
デジタルイノベーション2020で人材育成関係のセミナーを聞いてきた。
◯DX(digital transformation)
何でもDXに関連付けるのが今時だ。DX単にITの活用と違うのは、改善ではなく改革であるということ。
規模拡大の局面での教育・訓練は受講者個人の能力向上は少なくても、多くの受講者に教えることが重要だったから、教える側主体の学校形式が有効だった。研修を受けただけでは業務で使えないから、受講後は自助努力とOJTに頼ることになる。だから、業務に必要な能力を獲得するまで長い期間が必要だった。
ところが、縮小局面では、多様なニーズに応えることや次の事業を速く立ち上げなくてはならないから、学習したことを業務で使って成果を出すまでの期間を短縮しなければならない。できなければ、手遅れになる。教育・訓練は受講者の要望に応じて行う、受講者主体の教育・訓練が必要だ。
自分の部署を観察すると、最近の状況は規模拡大の局面ではなく、縮小の局面だ。しかし、研修はほとんど集合研修で、一方的に詰め込む形式の拡大局面の研修しかできていない。
現場ですぐ使えることを教えるべきだと言う人もいるのだが、
今時、全ての現場で必要とされていることがあるのか? 現場ごとに必要とされている能力は違うのだ。しかも、「5年後にはできるようにまります」では遅すぎる。
だから、学習から実戦投入までの期間を短縮しなければならない。
人材育成担当は、実現に必要な具体的な方策を考えなければならない。
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