行政を預かる者として意識していること <政治家の評価にも使える>
熊谷俊人千葉市長はSNSで情報を発信しておられる。新型コロナウイルスが流行してからは市の状況を毎朝投稿しておられ、市民はとても心強かった。この毎朝の投稿は5/25に緊急事態宣言解除されたことから終了された。
https://www.facebook.com/toshihito.kumagai/posts/3062630490473105
この投稿の中に、熊谷俊人市長が為政者として意識していることが綴られている。
- 専門家と現場の知見を活かし、常に科学的知見や根拠に基づいて対策をすること
- 一方で、専門家・現場と国民の意識の溝を理解すること
- 専門家・現場の通りにすると、不安に駆られる国民から信頼を失い、専門的知見に基づいた現実的対応ができなくなるリスクを理解すること
- 専門家からは「ちょっと踏み込んだ対策だが、政治的判断としてやむを得ない」と言われるラインで施策を展開し、国民に寄り添って専門家と国民の間を繋ぐことで幅広い国民の信頼を得ること
- 常に先に待っているリスクや景色を想定して、予報し、事態の変化に対して国民の心の準備を促すこと
- 不安を訴える人々に寄り添い過ぎ、過剰な対応を取ることで、医療や経済が崩壊し、別の形で生命の危機に晒される人々が出ることを政治家として理解すること
- 上記についてはうまく説明しないと、論点を理解できない人から「経済のために人を見殺しにするのか」と批判されるので、説明の論旨展開や場所には細心の注意を払うこと
今回の新型コロナウイルス流行で見えてきたことがある。
非常時に専門家やマスコミが不安を煽ると国民は戸惑う。今どきはSNSがあるから世論が形成されるのが早い。不安に惑わされた世論は政策に反対することが多い。しかし、多くの意見は合理的ではなく感情的だ。
ここで、あえて不安を煽る政治家や、不安に駆られた世論に惑わされる政治家はいる。
冒頭のリストは、政治家が平時から意識すべき項目だ。
それは、非常時に国民・市民が政治家の姿勢を評価する際の項目でもある。
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