真摯に向き合う
「話してもわからん」をひっくり返したある日の学長からのメール Note (2020/04/26)
国際基督教大学の学生による学費の一部返還を求める意見への学長からの回答。
互いに「真摯に」向かい合うことが大切なことがよくわかる。
互いに疑心暗鬼になると、どうせ言っても無駄だから皮肉の一つでも言ってみるとか、どうせ意見と言いながら文句だけだろうと考えると、自分の立場を主張するだけで相手の事情を斟酌しなくなる。
匿名性が高くなるとこの傾向が高くなるような気がする。最近SNSで情報発信している首長が多くなってきた。匿名のクレーマーまがいの投稿に真摯に答えている首長の投稿を見ると尊敬してしまう。
以前、地方のマネジャーを集めてオフサイトミーティングを企画運営していた。
この企画を始めようとしたときにまず考えたのは、建設的な発言ではなく愚痴大会になったらどうしようということだ。
参加者は、上位の部署には意見を言っても無駄だとか、本音は言えないと思っていたらしい。地方で勤務していた時には自分もそう思っていたのでよくわかる。
世話人として気を付けたのは、意識して相手の発言の裏を読まないようにすることと、含みを持たせた発言をしないことだ。
相手の事情をよく聴き、その上で分からないことは「分かりません」と言い、できないことは「できません」と言う。さらに、できることは「できます」と言うようにしたら気持ちが楽になった。
相手は自分に害を与えない存在で、自分は相手に害を与えない存在であることを前提に向き合うこと。これが真摯な対応かもしれない。
この年になると、長年の習い性なのか、生来の捻くれ者だからなのか、真摯に対応するのは難しく感じる。真摯に対応するのは修業が必要だと思う。
しかし、互いに真摯に対応すると互いに気持ちが楽だ。
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