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2020年6月 3日 (水)

これからの「正義」の話をしよう

これからの「正義」の話をしよう  マイケル サンデル 早川書房

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 この本を読んだのは3回目だ。ハードカバーを買って読んだときには、なかなか読めなかった。通勤途中に読んでいたので、乗換などできりが良いところまで読めないことが多い。哲学は読んで理解するだけでなく考えることが必要なので、まとまった時間が必要だと思った。

 NHK Eテレのハーバード白熱教室で予習して読んだら、ようやく読めたのだが、長い間鞄に入れていた。

閑話休題

 マイケル・サンデル先生の専門は哲学、政治哲学、倫理学らしい。

 今回のコロナ対策の過程で、営業自粛要請の議論の際に、感染拡大か経済かどちらにしても命が失われる、トロッコ問題だという意見があった。

 為政者はトロッコ問題を避けては通れない。どちらを選択しても命が失われるから、判断には覚悟が必要だ。そして、判断が実施できること、判断した理由をわかりやすく説明しなければならない。

 今回のコロナ禍で、図らずも政治家や自治体の首長の覚悟、実施能力、説明能力が顕になったようだ。


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