面白いことは上司に黙ってやれ
面白いことは上司に黙ってやれ 日本発の新ビジネスを生み出すには? 春日知昭 光文社
タイトルの「面白いことは上司に黙ってやれ」についてはあまり書いてない。
春日知昭氏は、どこかの企業に所属していたとしても、それはその人の一つの武器にすぎなくて、大事なのは「自分株式会社」とおっしゃる。 転職するとよく分かる、退職するとそれまで持っていた武器はなくなるけれど、どこに行ってもついてくるものそれが「自分株式会社」だだろう。
閑話休題
春日知昭氏は、
僕は、木も見れて森も見れる人になりたかったし、そういう上司が欲しかったのだ。ソニーのファウンダーの人たちは両方できていたのではないだろうか。でも、組織的な二世、三世の人たちからはそれを感じなかった。木も見れて森も見れる人を上司にしたいと思って探し続けたのだけれど、結局最後まで見つけられなかった。
とおっしゃる。
春日知昭氏が言うように、「木も見れて森も見れる人」は少ない。先天的に「木も森も見れる人」はいないのではないかと思う。何も考えなければ、木か森か興味がある方を見てしまうのではないだろうか。だから「木も森も見れる人」になるには自ら努力してあえて興味がない方にも目を向けなければならない。
もっと簡単な方法は、信用できる人に任せる方法だ。
木も森も細部まで見ることは難しい。SONYの創業者井深大氏も盛田昭夫氏も細部まで見ようとせず、細部まで見える人を見出すことができたのではないだろうか。
「木も見れて森も見れる人」は少ないし、目指したら必ずなれるものでもないだろう。
SONYの組織的な二世に「木も見れて森も見れる人」がいなかったのは、「木も見れて森も見れる組織」にしようとしていたのではないだろうか。
そして、いつの間にか「木も見れて森も見れる組織」を維持することができなくなるのは、世の常だ。
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