テキストプログラミング <大人の先入観で決めてはならない>
「テキストプログラミングは小学生には難しいは大人の思い込み」松田孝氏 ReseMom.biz (2020/10/29)
★重要なことは、大人の先入観で決めてはならないということ。誰にとっても、ビジュアルプログラミングよりテキストプログラミングが良いわけではない。
松田孝氏は、
大人は、テキストプログラミングは小学生には難しいと考えがちだ。しかし、松田氏はこれは大人の思い込みだという。松田氏の経験から、子どもたちは「テキストプログラミングはかっこいい」といい、ビジュアルとテキストを選ばせると「テキストをやりたい」という子どもが多いのだという。「子どもたちは、実はゲームを通してキーボード操作に慣れている。文字の入力に慣れていないのは、トレーニングしていないから。最初はキーボード入力できなくても、子ども同士の学び合いで身に付けていくのです。もうひとつ、3年生からはローマ字を習い、英語活動が始まります」と説明し、「そういう意味からも、テキストプログラミングはこれからの時代にマッチしていると思います」とする。
とおっしゃる。そのとおりだと思う。昔のマイコン少年はテキストプログラミングしか選択肢がなかったが、ちゃんとプログラミングしていた。
Scratchなどビジュアルプログラミング言語でプログラムを書くときに、ちょっと凝った構造にすると構造がわかりにくくなる。
例えば、↓はネコが矢印キーで動く方向を変えるプログラムだ。がデフォルトの大きさの場合は下が切れるのでスクロールしなければ全体が見えない。
全体が見えるまで縮小する機能(マイナスの虫眼鏡)はある。しかし、当然小さくなる。
これより複雑な構造をプログラムを書いているのを見ると感心する。「うまく動かないんです」と相談を受けたときに、肩越しに画面を見ただけで構造を理解するのは大変だったりする。
Scratchで書いた立派なゲームが公開されているが、コードを見るとすごく不雑で構造が分かりにくい。自分がこの量のコードを書くなら、とてもブロックエディタでは書く気になれない。
昔のエディタは25行とか40行だった。関数や手続きなど一まとまりの処理は1画面に収まるように書けと言われていた。条件分岐や繰返しなどの構造が画面跨ぎになってスクロールしなければ処理の全体が見えないコードは格段にバグが増える。
そう考えると、ビジュアルプログラミングでブロックエディタを使う場合は簡単なサンプルくらいのシンプルなプログラムを書くくらいがちょうど良くて、プログラミングに興味を持った人には、テキストプログラミングを教えた方が良いと思う。
★重要なのは、ビジュアルプログラミングよりテキストプログラミングが良いわけではないということ。
人それぞれに向いたプログラミング環境があるのだ。さらに、プログラミングより、絵と絵を動かすことに興味がある子には、複雑なコードを書いていてもScratchが良いのだ。 大人の先入観で決めてはならないのだと思う。
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