普通は今だけ
「普通」は今現在において必要なことが「普通」なのだと思う。
ICT業界にいると
「普通」の変化の速さを感じる。
出来るようになるより「普通」が変わる方が速くなったりするので
うっかりすると「普通」が2世代くらい進んでいたりする。
昔、といっても20年くらい前だけど、
IPアドレスの理解は不可欠だった。
パソコンをネットワークに繋ぐためにはIPアドレスを設定しなければならなかったからだ。
ところが、今時はデバイスをネットに繋ぐためにIPアドレスを理解する必要はないし、設定する必要もなくなってしまった。
でも、今も昔もICT技術者ならば知っているのが「普通」だ。ICT技術者としてそれは今でも必要不可欠だから。
若い人たちを相手に
研修しているいると、前の世代の「普通」をどこまで教えるか迷うとことが多い。
年寄りが昔の「普通」にこだわっていると、若い人たちが覚えるべきこと、できるべきことがどんどん多くなって覚えることできることが溢れてしまう。
経験では、
たくさん覚えても使う機会は少ない。
知らないより知っておいた方が良いくらいで、年寄りの「普通を」無批判に受け入れていると、本当に必要なことが分からなくなったりできなくなったりする。
昔の「普通」は教えてくれる年寄りは多いので比較的覚えられる。
ところが、新しいことは教えてくれる人がいないので、自ら調べ、自ら考えなくてはならない。
だから、昔の「普通」を覚える労力はそこそこにして、新しいことを覚えることに労力を割くべきだ。
それは、一生続くのだから。
同じ年代が集まって
「昔は良かったよね」「最近若者は...」は盛り上がるけど、
内輪話にしておいた方がよさそうだ。
「普通」は今現在において必要なことが「普通」なのだと思う。
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